店舗を開業するにあたり、店舗の内装にこだわる方は多いでしょう。しかし、意外と見落としがちなのがトイレ内装の重要性です。トイレが不衛生であったり居心地が悪かったりしては、お客様がリピーターになる確率も下がってしまいます。 そこで今回は、店舗トイレの内装で重要な壁紙の選び方について解説します。
店舗がトイレの壁紙にこだわるべき理由
居心地の良い空間を作るため
店舗のトイレはお客さんが用を足すだけでなく、お化粧直しや身だしなみを整える目的でも利用されます。飲食店では、長時間に渡る飲み会の気分転換としてトイレを利用する方も居るでしょう。意外にもお客さんが店舗のトイレを利用する時間は長いため、トイレが落ち着かない空間だと店舗の印象も悪くなってしまいます。居心地が良く、好印象な店舗にするためにもトイレの壁紙選びは大切です。
清潔さを保つため
壁紙の種類は「掃除のしやすさ」に関わります。デザインだけで壁紙を選んだ場合、掃除が大変になったり、頻繁に壁紙の張り替えをしなければならなかったりするのです。また、壁紙には抗菌・消臭機能を備えているものもあります。日々の掃除をしやすくし清潔さを保つためにも、店舗はトイレの壁紙にこだわるべきなのです。
店舗のトイレにおすすめな壁紙の選び方
明るい色や淡い色を選ぶ
トイレは基本的に狭く、特に個室内は圧迫感を感じやすい空間です。お客様の感じるストレスを軽減するためには、広く感じる壁紙の色を選ぶのが大切です。
人は色の明度が高い部屋では広さを感じ、逆に明度が低い暗い部屋では狭さを感じます。同様に、彩度が低く淡い色の部屋では広さを、彩度が高いくっきりとした色の部屋では狭さを感じるのです。
床や壁紙に使用して最も広く感じる色は白だといわれています。白色では寂しいと感じる場合でも、ベージュなどの明るい色や淡い色の壁紙を選ぶと良いでしょう。
柄物は小さい柄を選ぶ
小さな柄の壁紙を使用した部屋は、人に奥行きを感じさせる効果があります。柄のある壁紙をトイレに使用したい場合は、小さな柄を選ぶと利用者が感じる圧迫感を減らせるでしょう。
また、店舗ではトイレの壁にお客さんに向けたお知らせを張り出したり、トイレの使用方法を張り出したりすることもあります。壁紙の柄が大きい場合、掲示物で隠れてせっかくのデザインが活かせないことも考えられます。
機能性壁紙を選ぶ
店舗のトイレは不特定多数の人が使う場所であり、壁紙に汚れが付着して不衛生な環境になることも考えられます。そのようなときに便利なのが、掃除のしやすい機能や清潔さを保てる機能を備えた壁紙です。
壁紙の中には、耐薬品性に優れ中性洗剤を使用できる「フィルム汚れ防止機能」を備えたものもあります。また、吸着した匂いを消臭する「消臭機能」や、表面に付着した菌を減少させる「抗菌機能」もトイレの衛生環境を保つうえでは役立つでしょう。
機能性壁紙を選ぶと初期費用は高くなりますが、開業してからの日々の掃除やメンテナンスの負担を軽減できます。
トイレの壁紙工事にかかる費用と日数
壁紙代と施工費用を合算したとき、一帖ほどの個室トイレにかかる費用は約25,000円〜40,000円が相場です。機能性壁紙の場合は、壁紙代として約5,000円ほど多くかかります。
施工日数は半日から1日で終わることがほとんどですが、トイレの個室数が多くなるほど費用も施工日数も増加します。見積もりを取り、費用や工期をしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
清潔で居心地の良いトイレ環境を保つためにも、店舗はトイレの壁紙にこだわる必要があります。
トイレは圧迫感を感じやすい空間ですが、明るい色や淡い色、小さい柄の壁紙を選ぶと利用者に広さを感じさせることができます。
店舗のトイレは不特定多数の人が使用するため汚れやすい場所です。機能性壁紙を使用すると日々の掃除やメンテナンスの負担を軽減し、清潔な空間を維持しやすくなるでしょう。