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見落としがち!?店舗の防水工事の重要性

内装工事
アイキャチ

店舗をオープンする際に内装工事に力を入れる方は多いですが、見落としがちなのが「防水工事」の重要性です。この記事では何故店舗の防水工事が必要なのか、防水工事にはどのような種類があるのか、防水工事の注意点とはなにかを解説します。

なぜ防水工事が必要なのか

店舗を清潔に保つため

飲食店や美容院、フラワーショップなど、多くの業種が店舗内での水の使用を必要とします。水気が多い場所はカビや菌が繁殖しやすく、衛生状態が悪くなりがちです。さらには金属の酸化や木材の劣化が進み、建物全体に悪影響を与えることさえあります。店舗を清潔に保ち、近隣に迷惑をかけないためにも防水工事は欠かせません。

漏水を防止するため

水の使用が必要となる店舗では、建物内に入り組んだ給水・配水管を備えることになります。そのため給水・配水管が破損した際には漏水被害が大きくなりかねません。テナント店舗で階下まで被害が広がった場合は、賠償の金額も高額になるでしょう。万が一の際に漏水被害を防ぐためにも防水工事は必要なのです。

防水工事の種類

ウレタン防水工事

価格相場:4,000円~6,000円/㎡
耐用年数:2~5年(密着工法の場合)

ウレタン樹脂製の塗料を塗布し、乾燥させて防水層をつくる方法です。他の工法と比べて費用が安く、工期も短くて済みます。ウレタン樹脂の塗料を塗り重ねることで補修が簡単なのがメリットですが、定期的にメンテナンスが必要であり、耐用年数が短いのがデメリットです。

FRP防水工事

繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)を用いて防水層をつくる方法です。費用が高額であるものの、強度・耐久性・成形性に優れており、耐久年数が長いのがメリットです。

塩ビシート防水

価格相場:6,000~8,000円/㎡
耐久年数:10~12年(接着剤式)、15~20年(機械式)

塩化ビニール樹脂製の防水シートを接着剤や機械で貼り付けて防水層をつくる方法です。広範囲に施工できたり、耐用年数が長く、こまめなメンテナンスが難しい箇所にも施工できるメリットがあります。しかし施工方法が難しく、塩ビシート防水をおこなえる業者探しが難しいデメリットもあります。

防水工事の注意点

防水工事保証書を発行してもらう

「防水工事保証制度」と呼ばれ、元請け会社・防水工事施工会社・防水層の材料メーカーの3社が連盟で防水工事の品質を保証する制度があります。もし防水工事をおこなった箇所に問題が発生しても、保証期間内であり施工や材料に原因がある場合は、無料で保証を受けることができるのです。「防水工事保証書」が発行されたら保証期間を確認し、大切に保管しましょう。

ドライキッチンとウエットキッチンの注意点を確認する

「ドライキッチン」とは清掃の際に床に水をまかず、乾いたまま保つキッチンです。乾燥しているので衛生状態が保ちやすく、床に排水設備を必要としないため施工も安価で済みます。しかし耐用年数が短く、定期的なメンテナンスが必要となります。
一方、「ウエットキッチン」は清掃の際に床に水をまき、塗らすことができるキッチンです。床に排水のための傾斜や配水管が必要であり、費用が高額になりがちです。しかし、清掃が手軽にできる、耐久年数が長いなどの利点もあります。 飲食店の場合は、ドライキッチンにするかウエットキッチンにするか、メリットとデメリットを見比べて選ぶのが大切です。

まとめ

店舗の衛生状態を保ち、万が一の際の漏水に備えるためにも店舗の防水工事はとても大切です。 防水工事には種類があり、それぞれ費用や耐用年数、メリット・デメリットが異なります。どの方法が自分の店舗に向いているのか、しっかりと見比べて選ぶ必要があります

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